雪の上にも3年 [雑記]
気がつけば札幌に住み始めて3年が過ぎ、4年目に突入していた。記念に初心に戻って大通公園でとうきびを食べてみた。とうきびは「焼き」か「蒸し」が選べるのだが、僕は断然「焼き」派。ベンチに座って食べていると、おこぼれ目当てに鳩が2,3羽集まって来た。ちょっとおすそ分けをあげたら、他の鳩まで寄ってきて、僕が公園でたまに見かける鳩おじさん状態になってしまった。
それにしても今年は札幌に来た年よりも、やや季節の進みが早いような気がする。単なる気のせいかもしれないけど、来た当初、この段階ではまだストーブは点けていなかったような気がするが、今秋はとっくに点火済み。気温が低いんだろうけど、もしかしたら道産子のように「暑がりで寒がり」なヤワな体質になってきてしまったのか…な?
カムバック、サーモン…じゃなくて俺? [観光地]
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千歳サケのふるさと館…以前、サケが川を上る姿が見たくて訪れたものの、やや季節外れだったため、死にかけのサケ数匹しか見られずガッカリしたこの地に再びやって来た。今回はシーズン真っただ中。サケの群れが大挙して千歳川を泳ぐ姿が拝めることだろう。ただ、サケの数は日時によって当たり外れがあるらしく、天候や気温などもあまり関係がなく、どの日が当たり日なのかはよく分かっていないらしい。
…ってことは…
運
次第、っつ~こってす。
果たして俺は「持ってる人」なのか…あんまり自信なし…
千歳サケのふるさと館に着いたら、水槽で泳ぐ魚には目もくれず、一気に千歳川の中を直接覗ける「水中観察室」に直行。迫力あるサケの泳ぐ姿は…
いた!
うじょうじょと大群が!
…
…でも何か小さくないか?
ガラス窓に近寄ってみると、明らかにサケと違う魚の群れが。釣りをしないので魚には無知でこれが何て種類か分からなかったが、近くにいたいかにも釣り好きそうなおっちゃんが「ウグイ」と言っていたので、おそらくそうなんだろう。
けど…
おまいら見に来たんじゃねェよっ!!
サケの姿は…見事にない! 手前はもちろん奥にもない。視界に入るのは
ウグイ
ウグイ
ウグイ
しばらく窓の前で粘ってみたものの
ウグイ!
ウグイ!
ウグイ!
結局見られたサケの数はゼロ。前回よりもお寒い結果。
残念ながら、やっぱり「持っていない男」であった俺。果たして再度のリベンジはあるのか…
風は秋色 [道東]
先週、道東(釧路・根室)まで出張してきた。車で途中の山脈に着いた頃には札幌に比べて半歩先を行ったような景色が広がっていた。
紅葉まであと一歩
そんな様子は道東まで続いていた。赤く染まった樹木はなかったが、黄色くなる植物はもうかなり色づき始めている。そして3泊滞在して札幌に帰る日には更に色が黄色く染まっていた。
つい先日まで半袖のシャツを着ていたのに、ここ数週間で一気に晩秋の気配。吹く風は冷たい。
北海道の秋は短い。
函館の夜と霧(その3) [観光地]
朝目覚めると、昨晩の小雨模様が嘘のような快晴。函館山もスッキリと晴れ渡っている。夜景を見るのが一番の目的だったので、喜んでいいのか悲しんでいいのか複雑な心境ではあったが「取り敢えず今日を楽しまなくては」と気持ちを切り替えることにした。
ホテルをチェックアウトして向かった先は函館駅。とりあえず大きな荷物をコインロッカーに預け身軽になったところで行動開始。漠然とした予定しかないので、まずは中心部を走っている市電を利用しようと、一日乗車券(600円)を買って乗り込んだ。揺られるがままに終点の「谷地頭」まで行ってみた。ここからスタートしてぶらぶらと市電+徒歩で元町を散策してみることにしたのだ。
昨晩に続き、またロープウェイ乗り場まで来てしまった。悔しいのでもう一度函館山に登ってみることにした。
文句無しの景観。360度晴れ渡って気分爽快。昼に来たのは二度目だけど、何度見ても飽きない。「実は夜より昼の方がいいんじゃないの」と無理矢理そう思うことにした。
函館山を下って、お洒落な街並みを歩く。
どんな観光ガイドにも必ず写真が載っている「八幡坂」に着いたところでハプニング。坂の上で写真を撮ろうとしている大勢の観光客が不満そうに見守る目線の先に…
結婚の記念写真をこんな観光スポットで堂々と撮影しているカップルが。大勢の観光客が早く自分の写真を撮りたくてイライラしながら終わるのを待っている。このカップル、集団の冷たい視線が注目しているのに、幸せで周りが見えないのか楽しそうにカメラマンの指示に従ってポーズしたりしている。僕としては絵ハガキ的な写真を撮りたいとは思っていないので、こんな光景の方が好都合だったりして。
カップルが写真を撮り終えていなくなると、やっぱりあまり面白くない風景。ようやく写真が撮れると気合の入った集団を尻目にその場を立ち去った。
市電の3つあるうちの2つ目の終点である「函館どつく前」に到着。でも、ここはなにもない。風景もつまらなく、ちょっと外してしまった。
そんなこんなしている内に、もう札幌に帰る特急列車の出発時間が近づいてしまった。余裕で五稜郭まで行けると思ったのに、計算違い。
…なんてね。初めから計算なんてしてなかったんだけどね。
でも、こんなテキトーなぶらり旅が好きなんだから、これでいい。また来ればいいのだ。ちゃんと夜景も見たいしね。
函館の夜と霧(その2) [観光地]
ロープウェイのゴンドラが動き始め、次第に函館の街が俯瞰できるようになってくると同時に見え始めた夜景。
乗っている客から「きれい」という言葉があがり、目にしよう写真を撮ろうと街側の窓に人が集まったのもつかの間、行程の半ばを過ぎた辺りでゴンドラは立ち込めた霧の中に包まれた。落胆の声が充満したゴンドラは間もなく山頂の展望台に到着。当然展望台からは何も見えない。
そんな中、観光客はあっさり諦める人、霧が晴れるのを期待してねばっている人とさまざま。僕もせっかくだからねばってみることにした。しかし…
霧
霧
霧
時間だけが過ぎていくが状況は変わらない。喫煙所で一服して展望台に戻っても霧に包まれたまま。1時間ほどねばったところで諦めた。が、下りのロープウェイに戻りかけたところでどよめきが沸き上がった。慌てて展望台に戻ってみると…
霧がうすれてきた。
同時に姿を見せ始めた夜景。どよめきは歓声に変わり展望台は熱気に包まれた。
やっと見えた…
と思ったのもつかの間、また夜景は霧の中に。でも一瞬ではあったが夜景の一端は見えた。満足はしなかったけど、それでも嬉しい。しかし、このままねばり続けると夕飯を食いっぱぐれそうなので、意を決して函館山を下山した。
もやもやした気持ちを抱えつつ、ホテルまで少し寄り道しながらぶらぶら歩いてみた。
(つづく)