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留萌出張記(後編) [道北]

(前の記事からのつづき)

夜、ホテルの部屋から窓の外を覗いてみると、僕が一番恐れていたことが…

雪が降ってきた!

これだけは勘弁してほしかった。天気予報で何とか大丈夫そうだったから来たというのに、見事に裏切られた。札幌のような都会と違い、こんな田舎町で雪に降られてしまっては、いったいどうなってしまうのだろうか、不安でいっぱいである。でもそんなに大した降りではなかったので「何とかなるさ」と持ち前の能天気さで自分を納得させて眠りについた。

朝、外を見てみると

留萌の朝.jpg

まっ白。

今日は留萌を出発し、羽幌に立ち寄ってから遠別まで行って、引き返して留萌を通過して札幌に帰るつもりでいた。

留萌出張記②.gif

が、果たしてそこまで行けるのか、行って札幌まで帰れるのか、それともここで撤退して即札幌に帰るべきなのか…いろいろな考えが頭の中を駆け巡ったが、とりあえず羽幌に向かってみることにした。で、車に乗り込もうとホテルの外の駐車場に出てみると

雪の留萌01.jpg

車は雪の中に埋まっている。半べそかきながら雪を払って車をスタートさせる。

滑ること、滑ること…

完全にビビリモード。運転でこんなに緊張したのは若葉マークを付けていた頃以来。重く覆われた厚い雲で朝なのに薄暗い。雪はこちらに向かって降りかかり視界が遮られる。道路は滑り、ブレーキを掛けてもなかなか停まらない。

こんな状況では写真を撮るどころではない。ハンドルを握る手は知らず知らずのうちに強く握りしめている。本来は絶景のはずの海岸沿いの道をひたすら北上。すると次第に雪が止み、晴れ間が出てきた。留萌からずいぶん走ったので天候が変わったのだろう。道は降り積もった雪から、解け始めてドロドロになったシャーベット状に変わった。でも、これがもっと滑る。視界は良くなったが、足元はさらに不安な状況。もう目的地に着いた時にはヘトヘト。朦朧としたまま仕事を終え考えた。

限界!

勇気ある(?)撤退をすることに決め、再び今来た道を反対方面へ。札幌まで推定4時間。帰り道はとりあえず車道はほとんど雪が溶けていたので、少し余裕もでき、道端に車を停めて写真を撮ってみた。

オロロン街道01.jpg

海岸沿いの丘の上には風力発電の巨大な風車。なかなか壮観である。反対方向に向かっても一枚。

オロロン街道02.jpg

本当はもっと素晴らしい景色の場所もあったが、残念ながら停車する場所がなかった。そうこうしながら、留萌に向かっていくうち、まただんだん暗くなっていく。そして再び雪。どうやらこの辺りはずっと振り続けていたらしく別世界。地獄に逆戻りである。迂回するともっと悪条件の道になってしまうので、このまま行くしか方法はない。視界は最悪、道は真っ白でどこが道なのかよく分からない。こんな時に大型トラックが飛ばしているので怖い。

ヤマカンで走り続け、留萌を通り過ぎ、山脈を越えると嘘のように晴れ渡っていた。山の向こうは雪が降っているなんて想像できないほどの晴れ。既に車はドロドロ、運転手はボロボロである。道央自動車道をフラフラ走って夕方札幌に到着。もうバッタリ。こうして初めての留萌出張は終了したのであった。で、教訓

留萌をナメちゃいかん! (教訓じゃないな…)


タグ:留萌 遠別 羽幌
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コメント 4

漢

お気をつけて!
by 漢 (2008-12-25 11:05) 

nexus_6

ご無事で何よりでした。
'92年の夏に道東をバイクで巡ったことがあり、その時「冬はこの辺はどうなってしまうんだろう?」と思いましたが、きっとこんな感じなんでしょうね...
by nexus_6 (2008-12-25 22:39) 

丹下段平

漢さん、ありがとうございます。
気をつけて運転したいと思います。
by 丹下段平 (2008-12-26 07:52) 

丹下段平

nexus_6さんこんにちは。
北海道でも日本海側と太平洋側では随分降雪量も違うようで、釧路の辺りはそんなに降らないみたいです。
by 丹下段平 (2008-12-26 07:55) 

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