まだまだ冬… [日常]
前の記事で春が近づいてるようなことを書いたのに、ここ数日間雪が降り気温も氷点下。
南の方じゃ桜が満開だったりするのに、札幌ではそんな気配は更々ない。ちょっと春めいたと思わせといて、急激に冬に戻される。その繰り返し。
でも3月の雪は水っぽくて直ぐ解ける。降った直後は積もっても、気がつけばなくなっている。やっぱり春は近づいているのだ、と自分を慰めてみる今日この頃。
冬の置き土産 [日常]
北海道では積もった雪の上に砂利を撒く。これは雪道で歩行者や車が滑らないようにするための砂利なのだが、雪が積もる度に撒くものだから、雪の中には幾層もの砂利が混じっている。
春が近くなり雪が解けてくると砂利だけが残ってしまい、道路は小石だらけになってしまい、歩いていると靴の下がジャリジャリとなって、ちょっと歩きにくかったりする。
で、昨日(3月21日)。
全国的に猛烈な風が吹き荒れたのだが、ここ札幌でもかなり強い風であり、普通に歩くのも儘ならないほど。
そんな強風の中、輪をかけて襲いかかったのが道路に残された砂利。突風が吹く度に砂利が風に乗って石つぶてとなって襲いかかってくる。これが痛いんである。元気な砂利になると顔の辺りまで上がってきて、ちょっと危険な状況。痛いし危ないしで目を開けていられない。撒いた人は早く砂利を回収してもらいたいものだ(って自分の会社の前にもまだ多くの砂利が残っているのだが…)。
テレビニュースでは中国からの黄砂が話題になってたけど、砂利に比べたらそんなの屁の河童ですよっ!?
酷寒の街 [日常]
先日旭川まで出張してきた。取引先の接待だったので、JRの特急スーパーカムイで札幌から旭川に向かった。途中、雪が降っていたので車窓風景はこんなかんじ。
で、旭川到着。雪を抜けてきた列車には雪が付着している。
でも、もっと酷い中を走ってきた列車はとんでもないありさまになっていた。
夜、タクシーに乗って待ち合わせの店へ向かった。運ちゃんに
「今何℃くらいっスかねぇ?」と尋ねると、
「20℃までは、いってないんでないかい」と答えが返ってきた。
20℃とは当然氷点下の20℃のこと。
「むかしはしょっちゅう20℃を超えたもんだけど、最近は暖かくなったから滅多に超えないねぇ」
…まぁ、そんな土地なんである。札幌よりもずっと厳しい気候の街。札幌で10℃を超えることは滅多にないので、最低気温の自己記録をあっさり更新したと思われる。
もうこのくらいになると寒いと感じる余裕もなくなる。思考能力は低下し、息をするのも辛い感覚になっていく。
仕事は無事に終わり、ホテルで一泊して起きると
窓の外は当然雪景色。北海道では普通の風景。この日は休日で仕事はなかったので、行っていない旭山動物園に行くことも頭をよぎったけど、まさか背広で動物園に行くのもどうかと思い諦めた。それ以上に旭川より過ごしやすい札幌が恋しくなって、早々に特急列車に飛び乗ったのであった。
雪が積もった日曜日 [日常]
土曜日の夜から雪が降り続け、日曜の朝にはかなり積もっていた。その量目測で10センチ強。
夜の間、ずっと除雪が成されていたため、道路の脇には押しのけられた僕の身長くらいある雪の山。
でも大変なことになってるのはむしろ歩道。休日なので会社や商店の多くがお休み。なのであまり雪掻きがされておらず、積もってそのままになっている道が多い。そうなると頼りは通行人。最初に通った人が作った足跡を次の人が通って行く内に、ようやく一人通れるくらいの細長い一本道の出来上がり。
雪に足を突っ込みたくないのでここを歩くことになるのだが、前から人が来ると、どうしてもすれ違う時にはちょっとは避けるので、片足を雪の中に入れなくてはならない。これがすれ違うのが女性の場合は最悪。女性は避けてくれないで立ち止まってしまう。仕方ないのでこちらは雪の中に両足突っ込んですれ違わねばならない。
ようやくそんな難所を通り抜けて、屋根のある狸小路商店街へ。
つららが凄いことになっている家を発見。今の建築ではつららにならない工夫が屋根にしてあるそうだが、それが発明される以前に建てられた家は、どうしてもつららになってしまう。
結局この日は一日中氷点下。なので夕方になっても雪は解けず、道端の雪山もそのまま。
明朝は会社に少し早く行って雪掻きせねば…
と思っている内に日が暮れていく。
初雪 [日常]
昨日(11月1日)の午後10時半過ぎ、どうやら札幌に初雪が降ったらしい。例年より5日遅く、昨年よりは3日早かったんだとか。
まぁ、そんな時間にチロッと降られても気がつきゃしないんだけどね。
遂にそんな季節か…
歩かんかい! [日常]
先日会社でこんなことがあった。
Y氏が東京へ出張に行くことになり、宿泊するホテル選びに頭を悩ませていた。値段がそこそこで清潔そうな宿を3つほどピックアップ。でも土地勘がないので東京から来た僕に相談を持ちかけてきた。Y氏が選んだホテルはどこも東京の本社からは少し離れた場所にある。ホテルから電車で行くにしても、その内2つは朝のラッシュアワーに揉まれることになる。
「ラッシュ大変ですよ」と教えるとY氏は即座に2つの候補は取り下げた。じゃあこれは、と見せられた3つ目の候補は水道橋のビジネスホテル。そこから東京ドームをぐるっと回って裏にある地下鉄の駅から行けばラッシュアワーを避けられるし本社に行くにも便利と教えるとY氏はかなり乗り気になった。
Y氏「ところでホテルから地下鉄の駅まで歩いてどのくらい?」
僕「んー、10分くらいですね」
Y氏「え、遠いなぁ」
思わず「はぁ?」と聞き返してしまった。隣で僕らの会話を聞いていた若いT君まで「そりゃ、遠いっスよ」とY氏に同意する始末。
T君「ホテルから駅までタクシー乗ればいいんじゃないですか?」
Y氏「んー、そうすっか」
僕「東京でそんな近く行くのにタクシー乗る人いませんよ」
これは僕の会社の人だけなのかもしれないが、とにかく道産子は歩くのがキライなのである。その根性無しっぷりは情けなくなるほど。公共の交通機関があまり発達しておらず自動車中心の社会になってしまったため、すっかり歩かない生活に慣れてしまったためなのだろうか。
結局Y氏は悩んだ末に池袋駅に近い、お世辞にもキレイとは言えないビジネスホテルに決めた。
・・・Yさん、こんな調子じゃ長生きできませんよ。
ゴミ有料化直前の朝 [日常]
いよいよ札幌市も7月1日よりゴミの回収が有料化される。僕の住んでいる地域では今日がタダでゴミを回収してくれる最終日。当然(?)みんな、ここぞとばかりゴミを出した。したがってゴミ置き場というゴミ置き場は普段の2倍3倍のゴミが出されててんこ盛り状態。
市の広報誌をよく読めば、案外有料になるものは少なく(例えば紙ごみやプラスティック容器、ペットボトル等は無料)、こんなに慌てて何でもかんでも出さなくてもと思うのだが、そこは人情、ついつい出しておきたくなるもんである。そんな僕もいつもの倍くらい出した。それも紙ごみ中心。
おそらく今日のゴミ回収はたいへんな忙しさだったんじゃなかろうか。きっと回収しながら「こんなゴミは7月になっても無料なのに」と思ったことだろう。
喜んだのはカラスだけだった…?
香典でビックリ [日常]
冠婚葬祭、各地方で風習の違いがあることは何となく理解していた。北海道だって独特なものがあるかもしれないという心構えはしていた。
先日、会社の同僚の父親が亡くなったので、遂に北海道に来て初めてお通夜に参加することになった。本来ならお手伝いするべきところなのだが、用事があったために僕だけ後からの参加となった。
会場の葬儀会館に着き、受付に向かうと会社の同僚のN嬢が座っている。改まって対峙すると何となく恥ずかしかったりする。おもむろに香典を渡すと、意外な言葉が返ってきた。
領収書お出ししますか?
思わず
はぁ?
と、マヌケな声が出そうになった。もちろん断ったが、こんな席で悪い冗談に思えた。そんな最中、僕が渡した香典袋はN嬢の隣にいたS嬢の手に渡り、あっと言う間に電気カッターでブーンと開封され、現金が抜き出されている。これでお終い。記帳することもなかった。
受付を済ますと彼女らの後ろに回り、しばらく様子を見ることにした。するとすぐに次の客が現れ香典をN嬢に渡す。N嬢はなんとその客にも「領収書をお出ししますか」と聞いているではないか。客もあっさり「ください」と答える。
えぇ、冗談じゃなかったのか!
そのやり取りがあまりにも自然で、香典に領収書は別段変ったことではないことが窺えた。
関東とは随分違うものだな、とビックリ。興味深かったのでしばらく様子を見ていると、およそ半数以上の客が領収書を受け取っている。
おいっ、そんな野暮なマネすんじゃねェよ!
と、江戸っ子の血が騒いで(←ウソ)言いたくなったが、これが北海道では常識ならば黙るしかない。香典袋もよく見ると、他の客の表書きは、名前の脇に大きく住所まで書かれている。おそらく葬式にも出席したなら、もっと驚くべきことがあったのかもしれないが、残念ながら(?)そちらは欠席させてもらった。
所変われば随分違う。他にも香典に領収書を出す地方はあるのだろうか?